JIYDとして新たな歩みを始めて2年、着実に事業展開を果した第2期のご報告をするとともに、皆様のご支援に心から御礼申し上げます。
「今後の飛躍のための基礎固め」。これこそが03年、各事業を通じた最大の成果でした。「ライフスキル事業」では、子どもの「生きる力」を育むことを目的としたライフスキル・プログラムの効果について、専門家による客観的な評価を行いました。またPR活動を強化し、文部科学省においても「総合的な学習の時間」における推奨プログラムとして取り上げられました。今後のニーズに応えるべく認定講師も要請しています。「資金助成事業」では、2003年末時点で延べの助成金額が約1億円に到達し、日本で始めての青少年活動に専門・特化した「資金仲介活動」が大きな節目を迎えました。これからは、資金助成の意義を具体化する試みが重要です。人的支援もJIYDの欠かせない側面です。最前線で日々子ども・若者と向き合うNPOスタッフに互いの経験・知識の共有をしてもらうことを目的とした「居場所交流全国フォーラム」には、各分野から多数のご参加を頂き、高い評価を得ました。
子どもはどんな状況にあっても、自らを成長させ、困難を乗り越える力を持っています。私たちはその歩みを進める子ども達と、彼らに寄り添う大人・活動を①資金②技術③経験共有の3つの柱をもって支援していきます。子ども・若者に対するご関心のもと、今後ともJIYDの各事業へのご理解とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
理事長 守隨 武雄