「ライフスキル教育」によって、
子どもたち一人ひとりの「人間力」を高め、
社会や環境の大きな変化を通して、たくまし生き抜く力を育みたい
日本の子どもたちはかねて、「あいさつが上手にできない」「がまんすることが苦手」「積極性に欠ける」といったことが特徴的だと指摘されてきました。私たち青少年育成支援フォーラム(JIYD)が各地のライオンズクラブとともに取り組んでいる「ライフスキル教育」は、そうした子どもたちに日々接する先生方を通して、クラスの仲間とうまくかかわる能力や、自分をコントロールする力をつけ、自分を大事にしつつ、集団の中で協調して行動することもできるような子どもに育むことを目指しています。
つまり将来を担う子どもたちに、人生(ライフ)を豊かにする能力(スキル)を身につけさせようと目指す活動なのです。目まぐるしく進化するIT技術とネット社会の拡がり、将棋や囲碁の名人を追い抜いた人工知能、観光客の増大で拡大する異文化交流や生き方の多様化など、社会も子どもたちを取り巻く環境も大きく変化しています。そんな時代を生き抜くためにも、大事なのは子どもたち一人ひとりの「人間力」だと信じての活動にほかなりません。
JIYDの活動も徐々に広がりを見せ、日本の子どもたちが直面する課題に関心を持つ他団体からも注目されるようになってまいりました。しかし、JIYD自身が直面する課題はまだまだ多く、私たちも一層の努力を重ねなければなりません。ライオンズクラブの皆さまをはじめ、日頃ご支援下さっている皆様方の一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
理事長 野村 彰男
2018年5月